3住所:山梨県甲府市HP:http://www.kichijiya.com/index.htmlinfo 知財総合支援窓口では中小企業の知財に関する支援を行っています。 本コーナーでは、窓口担当者の支援により、知財権を取得し、販売促進に活用している企業を紹介いたします。■企業紹介 当社は明治22年の創業以来、米穀卸事業を長年続けてきました。近年、山梨県産のブランド米の立上げ、さらに新会社を設立し、今の食生活にマッチングした米粉及び米粉を使用した商品の開発に力を注いでいます。■相談のきっかけ 同社は、育成農家が品種登録した8月に収穫できる米(品種名「五百川」)の生産を任され、山梨県内の信頼できる農業法人及び農協に生産委託しました。さらに、当該品種を2016年に山梨県産ブランド米として、販売するにあたり、そのパッケージのロゴマークの商標取得についてINPIT山梨県知財総合支援窓口にご相談がありました。■支援概要 同社は上記品種の生産に加え、同育成農家が育成した粒が通常のコシヒカリの1.5倍ほどの大粒の米の生産も任されました。その品種の保護管理について、専門家(鈴木恵子弁理士)を活用して支援するとともに商標権の取得を支援し、2019年に新たなブランド米(商標名「スーパームーン」商標登録第6297006号)の販売を開始しました。さらに、同社は新たに米粉関連事業の展開を検討。新事業に係る商標取得支援、ノウハウの保護管理、外部機関に委託する製粉工程の衛生管理や製粉前工程の処理装置についての製造委託に関し、順次支援しながら、処理装置の製造委託における(https://chizai-portal.inpit.go.jp/supportcase/2022/02/post-1085.html)HP上でも公開しております。下記URLをご参照ください!契約も専門家(齋藤祐次郎弁護士)を活用して支援しました。■支援成果 品種名「五百川」、商標名「スーパームーン」の2品種が山梨県産ブランド米として生産販売され、高評価を得ています。同社が試作開発を進めている米粉も高評価を得ており、新会社を設立し、経済産業省事業再構築補助金の採択を受け、米粉関連事業の準備が進められています。■企業からのメッセージ 山梨県産ブランド米の立上げについて、知財を活用した成果が実りつつあります。米粉及びそれを用いた商品の事業展開商品の試作開発、知的財産権の取得を継続して行っていきたいので、引き続き支援をお願いします。■窓口担当者から一言 同社は、山梨県産ブランド米の生産販売に積極的に取り組まれており、その成果が実りつつあります。新たな米粉関連事業についても引き続き知財の側面からの支援を行っていきたいです。(窓口支援担当者 望月 賢治)【事例8】 株式会社吉字屋穀店山梨県知財総合支援窓口 支援事例
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