サポートネット 4月
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Information magazine that assists in small and medium-sized enterpriseSUPPORT NET3中小企業・小規模事業者のための経営お悩み相談所山梨県よろず支援拠点山梨県よろず支援拠点では、中小企業・小規模事業者、NPO法人・一般社団法人・社会福祉法人等の中小企業・小規模事業者に類する方、創業予定者等を対象に、売上拡大、経営改善をはじめとする様々な経営に関する相談をお受けする無料の経営相談所です。経営相談に関し経験豊富な専門スタッフ(コーディネーター)がアドバイスをしたり、相談内容に応じて適切な他の支援機関や外部専門家等を紹介します。相談は、何度でも、無料で対応いたしますので、是非ご利用ください。【支援体制】①今まで相談していた支援機関だけでは、解決が困難な経営相談に応じる …「総合的・先進的経営アドバイス」の実施②中小企業・小規模事業者のみなさまのお悩みに応じた …「支援チームの編成支援」の実施③中小企業・小規模事業者のみなさまのお悩みに応じて的確な支援機関等を紹介する …「ワンストップサービス」の実施【ご相談例】無料相談•売上拡大、販路開拓をしたい•設備を導入したい•ITを活用したい•人材育成、事業承継したい•HP、チラシを作成したい•運転資金を確保したい•生産効率を改善したい•新たにビジネスを始めたいお悩み相談•市場調査支援、販売先の紹介•設備貸与制度などの支援施策 の説明・紹介•専門家派遣制度の紹介•ミラサポを活用•補助金・融資制度を活用•行政機関・専門機関を紹介支援対応例【問い合わせ先】山梨県よろず支援拠点(月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)8:30~17:15)TEL:055-243-0650/Mail:yorozu@yiso.or.jp支援事例など詳しくはホームページをご覧ください。困ったときのシリーズ下請かけこみ寺 ~相談事例別アドバイス⑫~ このコーナーでは、下請取引に関する「かけこみ寺」に相談があった事例を参考に、中小企業の取引上のトラブルや疑問点の解決の基本的な考え方や留意点を解説します。今回は「一般取引関係」の「瑕疵の有無と修補請求」についての相談事例をご紹介します。重要な点は必ず書面などで確認Q個人事業者Aは、ソフト開発事業会社B社から200万円でソフト開発の注文を受け契約書を交わしました。契約書はB社に渡してありますが、同社は印鑑を押して返送してくれませんでした。前金100万円を受領したので、ソフトを完成して納品しましたが、ソフトに瑕疵(かし)ありとして全面やり直しとなり再納品しました。再納品後、更に追加の再手直しの指示がありましたが、残金が支払われていません。どうしたらよいでしょうか。A 注文を受けたソフトに「瑕疵」がある場合とは、「通常もしくは契約上予定した性質を有しない」ことをいいます。AB間で当該ソフトをどのように製作するかという合意内容は、契約書や発注書、仕様書、契約過程でのB社の指示内容などにより決定されます。ソフトに「瑕疵」があったかを客観的に吟昧するには、契約内容やB社の指示内容のチェックが必要です。「契約書」の1通の返還を求め(契約書の返送がなくても契約それ自体は有効に成立しています)、B社からの仕様書や作業指示書面(FAXやメールによるものでも十分です)の内容などから「全面やり直し」や「追加の手直し」の要否を改めてチェックして下さい。〈留意点〉製作したソフトにAの責任に基づく「瑕疵」があれば、B社からの「瑕疵修補」の請求に応じざるを得ません。取引上のトラブル防止は、当初の契約条件や指示内容だけではなく、途中の連絡や交渉経緯(仕様の変更などの有無)に関する内容も大切です。どのような約束(条件)であったかという「証拠」が大切となります。将来の紛争をできるだけ避けるためにも、「口頭」でのやりとりは止めて、重要と思われる点は必ず書面(FAXかメールでも可)で確認しておくようにしましょう。提 供公益財団法人 全国中小企業振興機関協会下請取引適正化の推進を目的に、全国48カ所に設置された「下請かけこみ寺」を中小企業庁の委託により運営。http://www.zenkyo.or.jp/[(公財)全国中小企業振興機関協会・日本商工会議所転載許可済]infoinfo無料

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