サポートネット 1月

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Information magazine that assists in small and medium-sized enterpriseSUPPORT NET4　平成25年10月14日から18日まで、県、（公財）やまなし産業支援機構、ジェトロ山梨で企画した経済交流団派遣事業が催行されましたので、前号に引き続き、その概要を御紹介します。　今号は、後半行程のトピックスなどについて触れて参りますが、その前に、先ず、前号で、県とタイ政府工業省との間で中小企業の連携促進に向けた覚書を締結し、それに基づいて、民間部門でも連携強化に向けた取組みが進められている旨、言及したところ、この点について具体的な進展がありましたので、御紹介致します。　去る12月10日、タイの下請産業振興協会のソムキアット会長ほか2名の役員が来県し、やまなし産業支援機構と経済連携の強化に向けた協定が締結されました。この締結式には、タイ政府から工業省産業振興局のコープチャイ副局長らが、山梨県からは横内知事らが立ち会い、今後、同協会の傘下企業と山梨県企業とのマッチング、同協会が主催する展示会への出展、同協会のレンタル工場の活用などについて、協議等を進めていくことが確認されました。　山梨県とタイとの関係を見ますと、既に、県立大学がナコンラチャシマ・ラチャパット大学と、山梨中央銀行がバンコック銀行と、それぞれ交流協定等を結んでおりますので、これで、「産・学・官・金」が揃って、交流関係を確立したこととなります。　今後は、こうした層の厚い関係をベースに、両者の産業交流が益々盛んとなり、経済振興に繋がっていくことを期待したいと思います。　さて、経済交流団の派遣事業の方に戻りますと、訪問2日目となる10月15日には、（株）明電舎、富士電機（株）を訪問するとともに、夜には、現地の経済関係者をお招きしてビジネス交流会を開催致しました。　富士電機様には、新工場の落成間近という慌ただしいタイミングでの訪問となりましたが、まさに、これから事業を拡大しようとしている大企業がどのような戦略、計画を持っているのか、大変示唆に富んだ情報に接することが出来ました。　また、ビジネス交流会には、製造業、商社、金融、インフラ、人材派遣など、さまざまな分野から本県にゆかりのある方々にお集まりいただき、現地での人的ネットワーク構築の足がかりの機会を設けました。帰国後、既に次のアポイントを取り付けた参加者もあると伺っておりますが、この出会いが、現地情報の収集に向け、一層活用されることを期待したいと思います。　さて、3日目には、東南アジアでも有数の規模を誇る工業団地、アマタナコン工業団地を訪問し、山梨県から同地に進出している甲府精鋲株式会社、日産、三菱などに自動変速機等を提供しているジャトコ株式会社などを訪問しました。　実は、当初の予定では、もう一社、日立オートモーティブシステムズ（株）も訪問する予定でしたが、前週からの断続的な降雨により、道路が冠水していたため、訪問することができませんでした。　タイと言えば、一昨年、アユタヤ地域を中心に大洪水がありましたが、アマタナコン工業団地が位置する東部地方は比較的洪水リスクが少ないと言われておりました。しかし、今回の訪問で、道路冠水の現状を目の当たりにするに付け、改めてリスク管理の大切さを痛感することとなりました。　訪問した企業では、甲府精鋲株式会社のタイ工場で、山本社長様以下スタッフの皆様から丁寧な説明を頂戴し、参加した企業の皆様からは、従業員教育が徹底している様子や、甲府精鋲のスタッフの皆さんが質問に親身になって対応してくれたことなどが、特に印象深かったとの声を多く頂戴しました。　また、ジャトコでは、この夏に操業を開始したばかりという最新鋭の設備を視察さていただき、また、今後の事業拡大に向けて、現地社員への研修を体系的に進めている様子が、とりわけ参考となったところです。　最終日には、ジェトロ・バンコク、バンコック銀行、泰国三井物産を訪問し、タイのインフラ整備、大規模プロジェクトの動向等から、鉄鋼流通の現状などについて、情報提供と質疑応答が行われました。　今回の経済交流団派遣事業に参加した皆様の御意見、御感想等については、現在、取りまとめを進めているところですが、今後とも、今回のタイ政府工業省との連携関係、やまなし産業支援機構とタイ下請産業振興協会との連携関係や、ジェトロの海外ネットワークなどを活用する中で、タイ、アセアン市場への海外展開を進める企業の皆様の支援に努めていきたいと考えています。シリーズ　役立つビジネスサポート【第12弾　海外進出動向】山梨県産業労働部　海外展開・成長分野推進室　室長 櫻井　順一山梨県経済交流団派遣事業（タイ）の実施を終えて

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