サポートネット 12月
4/10

Information magazine that assists in small and medium-sized enterpriseSUPPORT NET4シリーズ 役立つビジネスサポート【第11弾 海外進出動向】山梨県産業労働部 海外展開・成長分野推進室 室長 櫻井 順一山梨県経済交流団派遣事業(タイ・インドネシア)の実施を終えて サポートネット9月号と10月号で、山梨県立大学の波木井先生からタイの近況報告が、前月号でジェトロのアジア支援課の石川課長代理からタイへの進出事例の御紹介がありました。 今月からは2回にわたり、10月14日から21日まで、県等で企画したタイ・インドネシアへの経済交流団派遣事業が催行されましたので、その概要につきまして、御紹介します。 今月は、事業の全体像と、前半行程のトピックスを取り上げ、来月号で、後半行程と参加企業の皆様の御意見などについて触れていく予定です。なお、文中、意見等にわたる部分は私見でありますこと、あらかじめ御了承下さい。 本年度は、昨年度に引き続き、(公財)やまなし産業支援機構(中堅企業国際化交流会)の御協力をいただくとともに、新たに、4月に開設されましたジェトロ山梨とも連携する中で催行し、昨年度を上回る、県内企業者21社の御参加をいただくことができました。 この事業の目的は、現地の企業や公的機関などを訪問し、最新の市場情報に触れる機会を創出することなどを通じ、参加企業の皆様の販路開拓のお手伝いをしたいということにありますが、本年度は、特に次のような点に意を用いております。 先ず、訪問先の選定について、特に、①山梨県にゆかりのある企業、訪問先として県内企業からリクエストのある企業、②中小企業単独ではアポが取りにくい企業、③事業拡大を予定しているなど今後の取引先として可能性がある企業、④業種や規模などが偏らないこと、などに留意しております。 これは、企業訪問を単に工場見学に終わらせることなく、参加企業の皆様が海外展開した場合、果たしてタイで受注が取れるのか、その可能性の判断材料の一つとして活用していただきたいという意図を込めています。 次に、こうした企業訪問等とは別に、本県ゆかりの方を中心に、現地のビジネス・パーソンとの出会いの機会を、多く設定しています。 これは、企業の皆様が海外展開を図る、あるいは検討する際、大きな力となるのは、現地での人間関係、人的ネットワークであると考えてのことです。 また、今回の事業を通じ、タイへの関心が深まった方には、こうした人間関係をベースに、再び渡航し、独自に情報収集活動等に発展させて欲しいという意図もあります。 更に、県などが企画する事業ですので、現地政府の訪問、ジェトロのネットワークの活用などにも配意しております。 さて、このような考え方の下、今回の事業では、7社の企業訪問を行い(うち1社は、交通事情等により訪問中止)、延べ30人超のビジネス・パーソンらと交流するとともに、タイ政府工業省やジェトロ・バンコクなどから情報提供等を受けて参りました。 初日は、タイ政府工業省を訪問し、横内知事、プラサート工業大臣も参加し、同省と山梨県との間で、中小企業の連携促進に関する覚書を締結したほか、バンコク山梨県人会の皆様をはじめとする本県ゆかりの方々にお集まりいただき、交流会を開催いたしました。 日本の地方公共団体で、タイの工業省と覚書の締結を行ったのは2例目ですが、特に、タイ・工業大臣から、工業化が進行し、失業率が1%を切るなどワーカー不足に陥っているタイでは、自動化・省力化に関する関心が高く、これらの分野で高い技術力を有する山梨県の企業との連携に大きな期待感が表明されました。 この点につきましては、折からの人件費上昇などもあり、今回の事業を通じ、何人もの方から、ビジネスチャンスが到来しているのではないかとのお話しを伺い、本県企業の有望な海外展開先としての可能性を感じることができました。 また、今回、県とタイ工業省との間で締結しました覚書は、行政機関レベルのものですが、これが、より実効あるものとなるよう、今後、民間ベースの連携強化に向け、検討・調整を進めて参ります。 次回は、後半日程のトピックスなどについて、御紹介する予定です。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です